こんにちは、猫専門アニマルコミュニケーターの赤ツナギです。
今日は、私の元保護猫・ブランちゃんをお預かりした時のことをば。
預かりする理由
我が家の里親募集の方針として、保護主の我が家宅が猫にとっての「実家」
里親さん宅が「婚家」という意識があります。
これは、里親さんにも、そーゆー気持ちでOK?と、お問い合わせ時にお伝えしていて、ご了解頂いております。
実家の父母としては、健やかに暮らしている様子をご報告頂きたいし、病を得て辛い時は多少の支えになりたい。
もっと言えば、婚家とお嫁に行った子に何かあったら、実家としてフォロー&サポートしたい。
そう思っています。
諸事情で一時的に一緒に暮らせない・もう飼えない、そんなドピンチもですが、
旅行に行く間、そちら(我が家ね!)で預かって欲しいというご要望も、喜んでお受けしています。
っちゅーワケで、年に一度ご夫婦で旅行に行くブランちゃんの里親さんが、我が家に可愛いブランちゃんを連れて来てくれましたー!!
ブランちゃん「…聞いてはいたけど、どういう事?」
ちゃんと君の里親さんご夫婦から、説明聞いてたでしょ?
そーゆーこっちゃん! 観念しなはれや…ウフフフフ!
ブランちゃんが来た時の様子
「お〜、めっちゃ懐いてくれるやん💓」と、里親さんが大喜び。
我が家へ来たことある方なら、もうおわかりですね。
保護猫のトラちゃんと、飼い猫のたぬ美ちゃんでーす!
キジトラのトラちゃんと、三毛猫のたぬ美ちゃん。
ちょ、たぬちゃん、やり過ぎちゃう? 妬くデ!!!
その時のブランちゃん。
室内をキョロキョロ観て、不安そうです。
そして、明らかに「アイツ、何デレデレしとんねん💢」顔してますわなw
里親さんから、普段の暮らしぶりを直に色々お聞かせ頂きました。
アンタ、ホンマに幸せな暮らしして…良かったなぁ!!
奥さんから、どんな事情でココに来たのか、いつ迎えに来るのか、それまでお利口さんにしててね…大好きよブランちゃんと、散々言って貰うブランちゃん。
ご主人から、どんなハードな知的遊戯するかや、つれない態度を自分にするかをお聞きして、あぁブラン最高の遊び相手と出会えたんやなぁ…としみじみする赤ツナギ。
ご夫婦からくれぐれも宜しくとお願いされ、しっかりお預かりすることを誓ってお見送り。
さて、様子はどないかいなっと。
我が家の猫達の反応
里親さんがお帰りなると、早速ブランにいちびりかけるのは、飼い猫たぬ美ちゃん。
続いて保護猫・エミーナ、腰を落として様子見に来たのは、保護猫・柊くん。
キャリーの背後から、そっと様子見してるのは、保護猫・カズエちゃんです。
引き続き、保護猫・ハルくんと、保護猫・ハジメくん。
保護猫ダジャンくんは、そっとお顔をチラ見するのみ。
たぬちゃんが監視員のように横に居るのが、笑えます。
預かり中のブランちゃん
まずは、3段ケージにお入り頂きました。
さすがに来てすぐにケージフリーには出来ません。
ブランもやけど、ウチの猫達も不安やからね。
カーミングシグナルを出しているのは、保護猫・こむぎちゃん。
あ、保護猫・カズエちゃんはケージの天井に居たのね。
気がつかなくて、ゴメンなさーい!!
そして我が家一、猫社会性が高い保護猫・ダジャンくんは、ブランの視界に入るギリギリの位置でブランを観察。
ウ〜&シャー!!!のブランに、誰も何も言いません。
全員がブランの心情を理解し、慮っています。
ム顔のブランちゃんですが、触れるし撫でることも出来ます。
顔は怒ってますが、心細いので撫でるとホッとした表情に。そらそやな。堪忍な。
ご主人さんから託された、ブランの一番お気に入りのボール。
これでしか遊ばないのだとか。 遊ぶか?
このボールは、ご主人さんと遊ぶ用で、他の誰ともこのボールで遊ぶ気はないとのこと。
あのね=アニマルコミュニケーションで聞いてみても
「アイツ(里親さんのご主人さん)との対戦用の大事なボールやの。触らないで」
さよでっか。ほな、失くしたらアカンさかいに、キャリーに入れてなおしとこな。
私がこのボールを触ること自体、イヤやった様子でした。
大事にしてるんやね✨
預かり初日は、お家の匂いが染み付いてる持参の毛布にしがみついて就寝。
翌日から、ケージから出たいと言うので、トイレ(大&小)したら、出したげまひょと約束。
その日の内に、トイレを済ませてくれました。
お約束通り、ケージフリーに。
すると、迷うことなく室内をトレース。
その様子から、間取りは覚えてるんやなと確信。
たぶんそうかも?と思いながら室内をトレースして、ココが昔暮らした家だとわかったブランちゃんでした。
賢い!!!さすがブランちゃん✨
そして、我が家の猫達全員が、ブランに唸られても威嚇されても、大人しくしてました。
全員、ブランが苛立つ理由が分かっているので「オイ、そこらへんにしとけや💢」とは言わないのです。
ま、気持ちわかるし、すぐ治まるやろうしな…と、静観。
偉い!!ウチの猫達✨
その後のブランちゃん
唸ったり威嚇したりと、ゴキゲン斜めながら、素早く馴染んでくれました。
私が寝室から出て来ると、私好きな猫達が朝の挨拶に来てくれます。
その挨拶団に、ブランも参加。
でも怒ってますw
あぁダジャンの耳がシュンとしてるぅ〜! ゴメンやで!!
ダジャンに唸るくせに尻尾は立ってる。
ま、ブランがゴキゲンさんで良かったわな。な、ダジャン!
カリカリもウェットも、しっかり食べてくれます。安心安心♪
文句言いながらも、保護猫時代と同じような行動をしていました。
かと思えば、どつく。(でも空振り)
お里が知れる…お恥ずかしい!!
こんな調子で、ブランちゃんのお預かりは、無事終了しました。
3日目には、私達夫婦に甘え出してくれましたよ💓
旦那さんには、ちょっと警戒してましたが、お迎え前日ぐらいにはスリスリしていました。
アニマルコミュニケーターとして観たブランちゃん
ブランちゃんは、里親さんご夫婦、特に奥さんから、しっかりと事情を話してもらっていました。
猫に人間の言葉なんてわからない。そんなこと思っちゃぁイケマセンよ?
私達が思っている以上に、動物は人が何を思っているのか・伝えようとしているのかを理解しようとしています。
言葉だけでなく、しぐさや表情、普段の行動との相違、ありとあらゆる情報を収集して、その鋭い観察眼で判断をしています。
ブランちゃんは里親さんから、次のことを言い渡されていました。
①必ず迎えに来ること
②朝が来て、夜を迎えて寝るのを何回したら、お迎えが来るのかを教える
③大好きで離れがたい、でも旅行に行くことを許してねと言葉と態度で伝える
④大好きで大好きで大好きよと、幾度でも言う
ブランちゃんが我が家で比較的素早く、かつまぁまぁリラックス出来たのも、里親さんがしっかりと上記の内容を伝えていたからでした。
ブランちゃんに、里親さんご夫婦をどう思っているのか、聞いてみました。
「お父さん? アイツね(すいません、アイツって言ってます…)憎たらしいの。
だってアタシよりちょっとだけ賢いねん。
アタシが隠したボール絶対見付けんねん。
『ナイわ、どこやったブラン💢』言いながら、長時間探して絶対見付けるの。
ほんで、ほらよ!って飛びっきりの笑顔でまた投げてくれんねん。
めっちゃ嬉しいやん。憎らしいやん。
もっと頭使った遊び、アイツとしたいわぁ。
ほんで『くっそーどこやった?見つかれへん!ブランめ〜!!』って言わせたい」
ふむふむ、ブランちゃんにとってご主人さんは好敵手なんやな。
だからあのボールに触られたくなかったんやな。可愛いやっちゃなあ〜。
で、お母さんのことは、どう思ってんの?
「お母さん、大好き!毎日可愛いね、ステキよ、賢いねって言ってくれるの」
「アイツみたいに悪口絶対言わへんし、そんなん思ってもないの。スゴくない?スゴイよね✨」
「アタシの全てを受け入れてくれるの…満ち足りた気持ちで一杯になるの。
前のお家では、足りないなぁと思ってたのに、今は満タンで溢れそうやの」
ブランちゃんにとって、追い求めていた理想のお母さんが、奥さんでした。
奥さんの話をする時のブランちゃんの穏やかなお顔ったら…。
良かったなぁ。ホンマに良かったなあ。
ほんで、我が家では満たせてあげれんくてゴメンやで。
色々お話聞かせてくれて、ありがとう。おおきにな。
保護主としての感想
我が家で過ごした保護猫時代の方が、里親さん宅で過ごしている時間より長い。
でも、ブランちゃんにとってのお家は、里親さん宅なのです。
本人も、その自覚がハッキリとあります。
長く過ごした実家より、婚家である里親さん宅がイイ。
そう思ってくれているのが、とても嬉しかったです。
里親募集、やり続けていて、良かった。
保護猫が密かに願っていた思いを叶えてくれる里親さんに、巡り会えるお手伝いが出来て良かったです。
ブランちゃん、また来年もおいでや。
待ってるで〜!!!!