ちりちゃんの大事なこと

あのねブログ

4月4日。

我が家の元・保護猫で、里親さんに溺愛されていた「ちりこちゃん」が亡くなりました。



去年の秋から海外留学していた里親さん。
その間、実家である我が家でお預かりしていました。

里親さんの帰国は4月10日。
ちりちゃんは、3月末に体調悪化して、すぐ通院・入院治療に。

何とか持つと思われたのも束の間、危篤状態になり、すぐさま里親さんに連絡。


「すぐに帰国します。迎えに行きます!!!」

 

ちりちゃんの意志

「絶対に、お家に帰る」瀕死の状態でそう言っていた、ちりこちゃん。

里親さんが帰国する旨を、アニマルコミュニケーションで伝えると「そうこなくっちゃ」とニヤッと笑いました。


「この状態で持ってるのが不思議です」

獣医さんがそう言いながら、出来る処置全てをしてくれていました。

 

里親さん、帰国

「成田に着きました!!羽田へ移動し、伊丹に向かいます!!!」

里親さんから連絡が来て、すぐにアニマルコミュニケーションでちりちゃんに伝えました。
もう少しで、里親さんに会えるデ!! あと一踏ん張りや!!

そう伝えた直後、ちりちゃんは里親さんの気配をキャッチ。
迷うことなく器を飛び出し、里親さんの元へ。



アニマルコミュニケーション中だったのに、急にちりちゃんとの交信が途絶え、直後に旦那さんから「ちりこ、ダメだったよ。さっき亡くなった。まだ体が温かいよ…残念だ」と連絡が入りました。

 

ちりちゃんが望んだこと

私は愕然としました。

成田に着いたと伝えなかったら、ちりは亡くならずに、里親さんと会えたのではないか。

 

薄まる意識の中で里親さんの気配を感じ取ったちりは、待ちきれないとばかりに、器を飛び出していたのでした。



亡くなったちりこちゃんにアニマルコミュニケーションしてみると、訃報を聞き号泣する里親さんにすり寄り、満足げな顔で膝や肩に乗り、ずっとゴロゴロしているのが見えました。

人目を気にせず泣き崩れる里親さんの様子なんて、全く気にせず、甘えまくるちりこちゃん。



アンタ、慰めもせんと何してんの…!!


ちりこちゃん「何で慰めなアカンの?アタシら、久しぶりに会えたんやで?
泣いてるんは、この子の勝手やん。泣かしといてあげたらえぇやん」

「アタシ、家に帰りたい言うたけど、看取って欲しいなんて言うてへんよ」

 

え、病院で逝く気ないって言うたやん!

「あの時はそう思ったけど、それよりも早く会いたかったのよ」



ちりこちゃんは、看取って欲しかったのではなくて、早く里親さんに会いたかったのです。

弱っていく体ではキャッチしにくくなった里親さんの気配を、成田到着でやっと掴めて飛び出して行ったちりこちゃん。


アンタにとって大事なのは、したかったことは、里親さんにスリスリして甘えることやってんな。
看取って貰うかどうかは、二の次やってんな。


何が何でも、里親さんに迎えに来て貰う。

そう願っていたちりこちゃん、看取って貰うより早く会いたかったなんて、泣かせてくれるやんけ…!!!


ちりがそう望んだなら、そうするのが一番や。
そう思うしかナイやないか…。





大好きなちりこちゃんの為に出来ること

ちりこちゃんが危篤になった時、里親さんに伝えたことがあります。

 

ひとつは、ちりちゃんは絶対にお家に帰ると言っていること。

もうひとつは、旅立つ場所・時間・看取ってもらうかどうかは、ちりちゃん本人が決めるということ。

 

これは、今まで亡くなった子と沢山セッションして教えてもらったことでもありました。


飼い主さんがしたいことをするのをメインにするのではなく、旅立つちりこちゃんがしたいことを第一にしませんかと提案しました。

 

残酷なことかも知れない。

でも、大好きなちりこがそれを望むというなら、叶えてあげたい。

それで良かったと思ってあげたい。

 

ちりちゃんの実家の母としても、アニマルコミュニケーターとしても、ちりこちゃんの願いを叶えてあげたいと思いました。

 

それが里親さんの心をかき乱さないことになるのでは とも思えたのでした。

 

 

帰宅

亡くなったちりこちゃんを、病院から我が家へ連れて行き、里親さんを迎えました。

 

空港で号泣した里親さんは、もう泣くこともなく、落ち着いてはりました。

「お待たせしてゴメンやでって、会って言いたかったのにね」と、里親さん。

 

旦那さんから、ちりこちゃんの状況やその他色々とお話して、ちりこちゃんと帰宅の途へ。

 

ちりちゃん、バイバイ。やっと、お家に帰れるね…お疲れ様。
里親さんと一緒に、よう寝てや…。

 

 

私に出来たこと

ちりちゃんは私達夫婦にとって、里親さん宅に嫁いだ大事な娘でした。猫やけど。

 

里親さんが海外に行く間、ちりちゃんを預かることになった時、ちょうどアニマルコミュニケーションを習った直後でした。

里親さんにお願いして、ちりこちゃんとのアニマルコミュニケーションを行い、以後ちょくちょく、ちりこちゃんとはアニマルコミュニケーションをしていました。


今回、不幸にもちりこちゃんは預かり中に亡くなってしまいましたが、ちりこちゃんが本当にしたいこと・したことをアニマルコミュニケーションで知ることが出来ました。

 

ちりちゃんが本当にしたかったことを知り、愛するちりこがしたいことを出来たと知り、里親さんも私達夫婦も、心が穏やかでした。


悔しい、寂しい、辛い。けど、ちりちゃんがしたいことを出来た。

これで良かったんだ。心からそう思えました。

 

 

アニマルコミュニケーションを習って身に付けていて、本当に良かった。

ちりちゃん、色々教えてくれて、ありがとうな。おおきにやで。

 

でもさー後少しやったんやし、ホンマはもう一踏ん張りして欲しかったわ…。

 

 

ちりちゃん、またゆっくり話そうな。

色々聞かせてや。 おやすみ、大好きやで。