こないだ亡くなったちりこちゃんとは、お預かりする時から、よくアニマルコミュニケーション=あのねをしていました。
最初の預かりをする時、我が家に連れられて来たちりこちゃんがあまりによそよそしく、里親さんがシュンとしてたので、あのねをしてみませんかとお誘いしたのでした。
里親さんは、アニマルコミュニケーションに興味があったので、快く受けてくれました。
ちりこちゃんとの あのね
ちりちゃん、どうしてそんなによそよそしいの?
「…ふぅ。(ため息) いつものことだけど、事情ぐらい、先に説明しなさいよ?」
ちりちゃんは、里親さんの様子から、長期の旅行に行くことはわかってましたが、実家である赤ツナギ家に預けられることについて、里親さんから説明を受けていませんでした。
「え、言わなきゃいけなかったですか」と、里親さん。
「ね、こういう子よ!!いっつも事後報告なのよ💢」と、ちりこちゃん。
すぐにちりこちゃんに事情を説明する里親さん。
ちりこちゃんも、やっと納得した様子で、急にゴキゲンさんになりました。
ちりこちゃんと里親さんの関係
ちりちゃん、お母さんが帰国するまで、実家で楽しく過ごそうな!
「お母さんですって? あの子がお母さんなモンですか、お母さんはアタシよ!」
え、里親さんがちりこちゃんのお母さんやナイの?
ちりちゃんがお母さんやの?
「見たらわかるでしょう?アタシがお母さん、あの子はアタシの娘なの!!」
へ〜、そうなんや! 言われてみると、そんな感じあるわー。
「あの子はね、いつもなーんの説明もせずに、どっか行くの。で、帰って来てから『良かったわ〜楽しかったぁ!!』って、報告するのね。毎度そうなのよ。親の心子知らずよ!」
口調こそ厳しめですが、言い方や表情から、可愛い娘を自慢しているのがよ〜くわかります。
天真爛漫で朗らかで明るく、素直に人や物事を信じ、傷つきやすい心を持っている里親さんを誇らしく、また心配していました。
「何とかなるでしょ!!と、無鉄砲にアッチコッチ行くのよ。ホント、心配させるわ」
ホンマにお母さんやな〜。
心配しつつ、好きなことを思い切りするのよ…とエールを送っている、ちりこママでした。
本当のちりこちゃん
里親さんが海外へ行ってる間、時々あのね(アニマルコミュニケーション)をしていました。
ちりこちゃんは、里親さんが送って来る、海外の風景や楽しんでいる写真、動画を観るのが好きでした。
初回は食い入るように観るのに、もう一回観ようかとスマホを見せると「もういいわ、興味ない」。
さよけ。ドライやな〜!
思い返せば、ちりこちゃんはドライな性格でした。
めっちゃめちゃ甘えるのに、適度な距離感を持ち、必要以上にベタベタしない。
お互いのペースを尊重して、したい事をする、過干渉はしないと決めていました。
その反面、どうしても意見を聞いて欲しい時は、こちらが驚く程、押しが強かったのです。
ちりちゃんのそういった面は、あのねをするようになってから、わかったことでした。
我が家で過ごした保護生活時代とは、違った性格を持っていました。
里親さんと暮らすうちに、ちりこちゃんは本来の性格を出せるようになったのでした。
あのねの効果
ちりこちゃんと継続的にあのねをするようになって、ちりこちゃんの気持ちや価値観を知れるようになりました。
本当はどうしたいのか、どうして欲しいのか、して欲しくないことは何か。
そういったことがわかってくるようになりました。
里親さんや私が想像していた以上に、里親さんを思っていたちりこちゃん。
そんなちりこちゃんが危篤になり、里親さんをメキシコから呼び寄せ、看取ってもらうんやなと思いきや「そんなの、二の次よ。早くそばに行きたいのよ!!!」と器を飛び出して里親さんの元へ行ったこと。
これは、あのねをしてなければ、わからなかったことでした。
里親さんにとっても、保護して実家の母であった私にとっても、ちりこちゃんがしたかったことを出来たことが、とても嬉しく、心から「良かったね」と思えました。
ちりこちゃんが預かり中に亡くなったことは、とても辛くて残念な事ですが、したかったことを出来て良かったと思えたことは、穏やかな気持ちで見送れるきっかけになりました。
たんに猫の言いたい事を聞けるだけでなく、その子が本当にしたかったこと・その理由を知れることで、飼い主さんも納得出来ることが、沢山あります。
愛している大事な子が、本当にしたいこと。
それを知る為にも、日々の暮らしで沢山愛情を伝え合って下さい。
そして、生涯を安全で安心出来る、心豊かな生活を満喫して下さい。
ちょっとわからんわーな時は、是非アニマルコミュニケーションを試してみて下さいね。