旅立つ前に出来ること

あのねで知ったこと

こんにちは、猫専門アニマルコミュニケーターの赤ツナギです。

 

いつもご依頼くださるお客様からの紹介で、看取りが近くなった猫さんと、あのね=アニマルコミュニケーションしました。

 

どの飼い主さんもそうですが、看取りが近くなった子に、自分は何が出来るのだろうか。

そう悩みはると思います。私も、かつてはそうでした。

 

沢山の保護猫の看取りを経験して得た、猫さんがどう思っているのかを、あのねを通じてお知らせ出来ます。

 

今回は、素晴らしい旅立ちを果たした「茶ボスくん」を例に、看取り前後に飼い主さんが出来ることや

心構えをお伝えしますね。

 

 

茶ボスくんのプロフィールと状態

茶ボスくんは、長らく外暮らしをしていました。

 

 
 
 
 
 
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茶白猫らしく、沢山居る仲間達を取りまとめ、お世話し、人間とも上手くお付き合いを続けてきた子です。

賢さと愛嬌を備え、時には激しい修羅場をくぐってきたであろうことが、想像出来ます。

 

当然ながら外暮らしでは安定した状況になく、次第に人に縋る様子が多くなってきました。

「またね」と現場を後にする時、追いかけてくる動画を拝見したのですが、胸が締め付けられました。

こらぁ、もう外には置いておけん…。誰だって、そう思いますよね。

お世話していた人達で相談し、茶ボスくんは保護されました。

それが、今年の2月3日のことでした。

 

依頼メールの文面です。

 

『獣医さんからは脳腫瘍であろう、
猫白血病も陽性のため、発症しているだろうと判断されました。
良い日があったり悪い日があったり、日替わりで頑張って1ヶ月半今日でうちにきて40日目になります。

いよいよかもしれない状態になり、、全くごはんも食べず横たわり、苦しそうにしています。
いまなにがしてほしいか、今後どうしてほしいか気持ちを聞きたくお願いします。
おそらく目も見えておらずと獣医さんからの診断です。
不安が沢山の状態だと思います。』

 

せっかく保護した茶ボスくんが、このような状況で、保護主さんの胸中が慮れます。

頂いた茶ボスくんの写真は、不安一杯な文面とは裏腹に、ゴキゲンであどけない様子でした。

 

 

 

茶ボスくんに聞きたいこと

 

以下、保護主さんからのメールです。
 
 
長年地域猫としてお外で頑張って生きてきた子で、人懐っこく、穏やかで、食いしん坊、甘えん坊で
お茶目ところもあってとても可愛がってきました。
 
ここまで1ヶ月半。
日替わりに変わる容態に、家族もみな驚き戸惑いながら、この子の可愛さに、癒されてきました。
 
・今、どんな気持ちでいるのか。
・いま痛みや辛さ、苦しさはあるのか?
・どんなことをいましてほしい?
・じっと伏せたまま目を瞑っているけど、移動させたりしないほうがいい?
・抱っこはしない方がいい?
・撫でても大丈夫?
・お腹は空いてる?
・口元にも持っていっても食べないけど、
・無理に食べさせたりしないほうがいいよね?
・どんな事がしてほしい?
茶ボがして私にしてほしいことを思ってることを聞いてもらえたらありがたいです。。
 
飼い猫さんを看取ったことがある方なら、依頼者さんのこのお気持ち、わかりますよね。
私も幾度となく、飼い猫保護猫を看取って来たので、我が事のように思えます。
と言うか、看取った時のアレコレを鮮やかに思い出しました。
 
あの時々で感じた、猫さんとのやりとり。気持ち。
猫さん達から教わった、心構えや心の持ち方。
その経験を活かして、茶ボスくんとあのねしました。
 
 

茶ボスくんとのあのね

 

あのねする為に、チャボくんに声をかけました。※愛称チャボくん

 


チャボくんは私の存在にすぐ気が付いてくれましたが、しばらく無視していました。
体がしんどかったのでしょうね。

落ち着くのを待って(結構長い時間かかりました)、自己紹介をして、お家の方々(木上さんご一家)から
頼まれて、お話しに来たんよと伝えました。
そこでやっと、頭を少し上げてくれました。

まずは、愛情を注ぎます。
これはあのね=アニマルコミュニケーションをする時に最初に行う儀式みたいなモノで、注がれた愛情が
どう猫さんに注がれるか、どう受けるか、受けた愛情をどう表現するかで、その子の今の体調や心境を判断します。


愛情を注ぐと、小さなキラキラした光を含んだ綿飴みたいなのになりました。
愛情の綿飴がチャボくんの頭上にあって、徐々に降りて来て、チャボくんの頭や体の上に乗りました。
重くない?と聞いたら「軽いよ。こちょばゆいよ」と、少しニッコリ。
チャボくんは横になって寝ている状態です。


真っ白でキラキラした光がアチコチにある綿飴。
愛情の綿飴はチャボくんをくるんで、羽毛布団に包まれているみたいな感じになりました。
とても幸せそうな、安心したお顔しています。

体調は嵐の海のように、波が大きくうねったかと思うと、小さな波が騒がしく飛んだりと忙しそうです。
痛みや辛さ、苦しさが波のように押しては来ては消えてと、体はしんどいのですが、気持ちは安定しています。

お家に入れてもらって、40日でしたね。
この40日が、チャボくんにとっては思ってた以上の幸せで、人に囲まれて生活する楽しさを満喫しています。

風や車の音に怯えることもなく、嫌な匂いを嗅ぐこともない。
足元が濡れて気持ちが下に落ちることも、ありませんでした。
お外に生活は結構辛かったのですね。



質問への答えです。
して欲しいことない?あったら教えて欲しいな。
「あのね、俺を観る時、辛そうな顔してるでしょう。辛そうな顔、しないで欲しい」
心配で表情が曇りますよね。可哀想にと思う気持ちが、表情に出ていると思います。
飼い主としては、それが普通です。

でもチャボくんは、心配そうなお顔で覗かれることが、イヤみたいです。
出来たら、ゴキゲンでニコニコした顔が観たい。そう言っています。
難しいかと思いますが、大好きだよの気持ちを前面に出してお世話して下さいね。
きっと良い笑顔になっていると思います。

抱っこや撫でるの、ありかな。イヤだったらしないけど、抱っこやナデナデしたいな。
「…いいよ。撫でられるのは好きだし、抱っこはうーん苦しくならないなら、いいよ」
元々撫でられるのは大好きだったのではないでしょうか。
木上さんご家族?複数の人の色んな手のひらが見えました。※茶ボスくんには可愛がってくれる方が沢山居ました。
その手も、優しくチャボくんを撫でようとしていて、手のひらが頭上に来て影が出来る。
その光景が好きなんですって。

ご飯食べないけど、食べたくない?食べたいものとかないかな?
「ご飯ね…今はそんなに食べたいと思わないけど、喉は乾いたな。あんまり匂いがキツくないスープなら、一口飲んでみたい」
スープタイプのパウチや、鶏肉の茹で汁、かつおだしとか、良さそうです。試してみて下さいね。
ただ、口の中の乾きが気になる程度の話で、沢山飲む感じはありませんでした。

お母さん達に言いたいことあったら、聞くよ。お伝えします。
「なんで、お家に入れてくれたの?入れてくれて嬉しかったけど、なんでだろうなって不思議なんだ」
チャボくんがお外でずっと頑張ってきたのを見てきて、迎えたいと思ってんちゃうかな。
聞いてみるね。それと、何と言ってもチャボくんのことが大好きやからやと思うで。
大好きの気持ち、沢山伝わってるでしょう?と聞いてみました。


「そうなんだよ、なんでこの人達はこんなにも大好きだと思ってくれるのかなあ…」
「心配しないで。良い時間を過ごせてるよ。グルグルしてるけど、良い時間なんだ」
グルグルしてると言うのは、体調の波に振り回されてリ飲まれたりしているという意味合いです。
コントロールしにくい様子ですが、チャボくんなりに波に乗れるよう、頑張っています。


よく出来た猫さんと言いますが、自分に何が起こってどうなるのか、ある程度把握しています。
思わず手に入れた快適な環境と愛情に、少し戸惑っていましたので、戸惑わず思い切り愛情の綿飴に身を任せるよう、伝えました。
ちょっと照れていましたが、心良さそうにしていましたよ。


あのねは、以上です。
心は落ち着いていますので、安心なさって下さいね。
大好きの気持ちを引き続く沢山口にして、心から思って、伝えてあげて下さい。
漏らさず受けようとしてますからね。


どうしてお家にいれようとしたのか、良かったらお聞かせ下さい。
チャボくんにお伝えしますね。


赤ツナギ=寺岡由江

 

これが一回目のあのねでした。

 

 

あのねで読み解く、茶ボスくんの望み

質問の答えにあるように、体がしんどくなった状態でも、元気な頃と同じように接して欲しいと言ってますね。

これは茶ボスくんだけでなく、どの猫さんにも共通しています。

 

しんどい時に、いつもより優しくされたり心配顔で覗かれるのも、それはそれでアリです。

猫さん達も「あれ、中々良いよね」と言う子も多いです。

 

ですが、もう旅路が見え隠れしているような子は、体のしんどさに心が蝕まれることも多く

そんな状態の時には、自身を奮い立たせるためか、元気だった頃の輝かしい思い出が次々と目の前に現れます。

 

その時に、飼い主さんが元気だった頃と同じように接してくれることで、思い出が追体験されたり、強化されます。

それがどんなに、その子の心を満たすことか!

 

飼い主さんには残酷で辛いことですが、しんどい様子の子に涙したり、心配顔や不安そうな顔で猫さんの様子を見るのではなく、元気な頃と同じように、いつもの通りの生活を送るよう、努めてください。

 

当たり前の生活がいかに有難く、奇跡であることか。

改めてそれを知らせてくれる猫さん達。

 

元気な頃に沢山愛情を交し合って、日々の生活をいかに心豊かに過ごすか。

どうか皆さん、日常を大切に過ごして下さいね。

 

 

赤ツナギからのお願い

茶ボスくんが飼い主さんに聞いていた「なんで、お家に入れてくれたの?」

この質問、猫さんがする質問の第一位です。

 

みなさん、猫さんを家族に、または保護して迎える時、ちゃんと猫さんに事情を説明していますか?

どうしてこの家に来たのだろう、どうしてこの人はボクをアタシを選んだんだろう。

これから、どうなるんだろう。

気にしている子は結構居ます。

 

「ボクがアタシが、この人を選んだんだもん♪」

そう言う子でさえ、そういえばなんでやろ?と思う時があります。
折に触れ、どうしてあなたを選んで迎えたのか、飼い主さん保護主さんの気持ちを、事情と一緒に話してくださいね。
 
一度で理解する子も居ますが(茶ボスくんは一度で理解しました)、繰り返し何度も話して、やっと理解する子も多いです。
 
大好きの気持ちと一緒に、是非事情を直に、飼い主さん保護主さんの口からお伝えください。
 
飼い主さんの言葉や口調、声、トーン、全てが猫さんにとって心に響きます。
 
 
どうも伝わってるかワカラン…な時は、赤ツナギのあのね=アニマルコミュニケーションをご依頼くださいね。
 
 
全ての猫さんと飼い主さんが、心豊かな日々を過ごせるように。
そのお手伝いをさせて頂きます。