こんにちは、猫専門アニマルコミュニケーターの赤ツナギです。
私が一番得意としている「亡くなった子にありがとうを伝える」あのねセッション。
今日は、茶白の「だいちゃん」との あのねをお知らせします。
飼い主さん、ブログ掲載のご許可ありがとうございます。
※ブログ掲載可の場合、セッション代金が¥10,000→¥6,000になります。
だいちゃんのプロフィール
飼い主さんとだいちゃんの衝撃的な出会いは、今から22年前のこと。
飼い主さんが、たまたま散歩している時に、どこからか子猫の鳴き声をキャッチ。
一緒に居たご主人と探してみると、なんと土の中に埋められてる!!
驚いて必死で掘り出すと現れたのが、3匹の子猫。そのうちの1匹がだいちゃんです。
茶白の兄弟猫は、だいちゃんとちいちゃんと名付けられ、家族に。
もう1匹の黒白の兄弟は、お知り合いの方が迎えて下さったのでした。
大地から現れたので、だいちゃん・ちいちゃん。ステキな命名です。
そして、この3匹はスクスクと成長。3匹ともが、元気に21歳を迎えました。
sippoに掲載された記事がありますので、是非ご覧あれ!
「生き埋めにされていた赤ちゃん猫も、いまや、兄弟ともども、21歳! 茶白猫『だい』」
だいちゃんとの別れとご依頼メール
兄弟揃って、元気に21歳を迎えた、だいちゃん&ちいちゃん。もらわれていった兄弟も21歳に。
3匹兄弟が、それぞれ元気に21歳を迎えるって、凄いことですよね!!
残念ながら、だいちゃんは21歳4ヶ月で旅立ってしまいました。
ご依頼のメールには、だいちゃんが亡くなる時の様子や、伝えたいことが書いてあり、同じ思いを幾度も経験した私には、胸に迫ってくるものがありました。
以下、依頼メールからの抜粋です。
ご依頼メールより
普段通りだと思っていたのに夜食を食べた後、口呼吸、失禁、嘔吐してたった三日で最期のステージを駆け抜けて行きました。
亡くなったのは病院で。
その日も点滴が終わったらいつも通りに帰宅するんだと私は思い込んでいて、旅立ちの準備を進めていたとは全く気づいていませんでした。
氷のように冷たかった肉球を温めるためにホットカーペットをなくなる日に注文したぐらいです。
詳しくはブログを読んでいただけたらと思います。
※だいちゃんが亡くなる数日前〜当日までの飼い主さんのブログです。
だいちゃんは、病院で亡くなりました。
かかりつけの獣医さんが見守る中、お母さんに抱っこしてもらっての旅立ちでした。
これ、凄いことではないでしょうか。
動物の家族は、旅立つ日時やタイミング、シチュエーションも、全て自分で決めています。
だいちゃんが選んだベスト。素晴らしい選択でした。
だいちゃんに伝えたいこと
・階段をゆっくり登るのは太り過ぎで関節が痛いからだと思い込んでいて、亡くなる1ヶ月前に鍼治療の先生から脈が測れないと聞いたのに全然危機感を持てなくてすぐには獣医さんへ連れて行かなくてごめんね。
・旅立ちの準備にも気づかず呼吸が荒くてしんどいのにお医者さんに連れて行ってごめんね。
・行く前に無理やりお水飲ませて咽せてくるしかったよね。
でも、お医者さんでかあさんが抱っこしている時に旅立ってくれてありがとう。
・だいちゃんとちぃちゃんに出会えて楽しい21年をありがとう。
・かあさんの夢に1回だけだけど出てきてくれてありがとう。(もっと出てきてね)
・ちぃちゃんには、まだまだかあさんと一緒にいて欲しいからどうぞ見守ってください。
・今は元気になって虹の橋の手前の公園で楽しい日々をすごしていますか?
・かあさんが行くまでかなり年月がかかると思うけど気長に待っててね。
どの伝言も、そうやんな私もそう思うわ…な内容です。
猫と暮らしている方、同じように思ったことがある・思うのではないでしょうか。
だいちゃんは、どうお返事してくれたでしょうか。
だいちゃんとのあのね
あのねするためにだいちゃんを呼び出すと、訝しげな顔で無言で私を観ていました。
お母さんから頼まれて、だいちゃんに伝言とかお話しにきたんよと伝えると、なんだ・お母さんの知り合いか…とガッカリした顔に。
どうやら、怪しい人が来たら追い返そうと思い、張り切っていたようです。ご立派ですね…!
自己紹介とお母さんからの依頼内容をお伝えして、まずは愛情を注ぎました。
あのねする時には、まず最初に飼い主さんからの愛情を注ぎます。
注がれた愛情をどんなふうに受けるのか、受けた愛情にどういった反応や表現をするかで、現在の様子を判断します。
だいちゃんに愛情を注ぐと、愛情は風になり、小さな渦巻を沢山作りました。渦はすべて右巻きです。
朝ドラのオープニングのような華やかで楽しい映像でした。※参考https://youtu.be/T1BvWn4mnIQ
だいちゃんは、とてもゴキゲンで元気です。
ブログのトップにある画像のようにイキイキムチムチしていました。
生前と同じく、お家とお母さんを守る役目を今も持っています。
心境も穏やかで落ち着いていて、少し鼻息が荒かったです。張り切ってるんやな〜と感じました。
なんだか自信満々な様子で、出来ることが増えたのが嬉しいと言っていました。
とんとんさんからの伝言を伝えました。
・階段をゆっくり登るのは太り過ぎで関節が痛いからだと思い込んでいて、亡くなる1ヶ月前に鍼治療の先生から脈が測れないと聞いたのに全然危機感を持てなくてすぐには獣医さんへ連れて行かなくてごめんね。
「大丈夫だよ、気にしないで。ボクもどうしてとか思ったことなかったよ。
階段って、ゆっくり登った方が楽しめるんだよ。試してみて」
「このおばさん(私のことです)が言ってたけど、脈が取れないことって、よくあるんだって。
おばさんの友達も、脈ないのに元気だってさ」
とんとんさんが気にされているので、だいちゃんがこのように返事してくれましたが、本人は全く気にしていませんでした。
階段はゆっくり登った方が楽しいというのは、ステキな考えですし、だいちゃんらしい感性なのではないでしょうか。
ゆっくり登ることで、自分の今日の体調を測っていた印象もありました。
・旅立ちの準備にも気づかず呼吸が荒くてしんどいのにお医者さんに連れて行ってごめんね。
行く前に無理やりお水飲ませて咽せてくるしかったよね。
「うーん、ボクはあれで良かったと思うんだ。病院に行く前に、ちいにはちゃんと伝えたよ。
コレでサヨナラだけど、後はお前に任せたからねって。ちいは、ちゃんとわかってくれたよ」
「お医者さんに行けば、お母さん安心出来るでしょう?行って良かったんだよ」
「お水無理やり…覚えてないなあ。気にしないで!」
常時、気にしないで・気に病まないでを繰り返すだいちゃんでした。
あの時の苦しさや情景は全く記憶に残っていませんでした。
とんとんさんからの伝言を聞いて、たぶんこうだったのかな?と想像してのお返事でした。
ちいちゃんに後は任せた・コレでサヨナラだよは、想像ではなく、本当のことです。
ちいちゃんは、黙って頷いただけでしたが、だいちゃんはちいちゃんがうんと言ってくれたのをキチンと確認していました。
・お医者さんでかあさんが抱っこしている時に旅立ってくれてありがとう。
「ふふ、ボク凄いでしょう。ちゃんと、そうしようと決めてたの。
お母さんが一番大丈夫で居られるシチュエーションにしたよ」
そう言いつつ、だいちゃんはお母さんの為だけでなく、自分の為にもそうしたと言っていました。
本当は不安も一杯ありました。
いきなり訪れた大波に持っていかれる体をどうすることも出来ず、出来る限りの最善を尽くしました。
馴染みの獣医さんとお母さんがそばに居れば、自分もこの不安を抑えることが出来る。
そう思っていましたし、実際不安を抑えることが出来て、ホッとしていました。
急いで覚悟したけど、やはり心細かったのでしょう。一番良い方法を取れて、本当に良かったです。
・だいちゃんとちぃちゃんに出会えて楽しい21年をありがとう。
「ボクらの方こそ、ありがとう。突然こっちに来ちゃってゴメンね。」
満足げなお顔をしていました。
ここでまた沢山の渦巻きが出て来て、ワチャワチャと楽しそうに踊っていました。
渦巻きは、とんとんさんとの楽しい思い出なのでしょうね。
本当に沢山の渦巻きがクルクルと回っていましたよ!
・かあさんの夢に1回だけだけど出てきてくれてありがとう。(もっと出てきてね)
「1回だけ?結構沢山出て来た筈だよ〜?(笑)」
結構頻繁に夢に出てるそうですが、いかがでしょうか。
だいちゃんには、熟睡出来た時は夢は見ない場合もある・見ても起きたら忘れちゃうんよと伝えました。
おかあさんらしいよとニヤニヤしていました。
・ちぃちゃんにはまだまだかあさんと一緒にいて欲しいからどうぞ見守ってください。
「そうだね、ちいはまだまだ元気で大丈夫だよ。ちゃーんとそばで見てるから、おかあさんも体気をつけてよ」
ご心配あるかと思いますが、ちいちゃんのそばには、だいちゃんが居ます。
ソラちゃんのことも気にかけてくれてます。
だいちゃんの目線が下を見ていたので、高い位置から見守ってくれてるようです。
だいちゃんは、とんとん家の守り神として、今後もしっかりと見守ってくれます。
お母さんが不安にならないように、イヤなことがおうちに入って来ないように、みんなが楽しく暮らせるように、気にかけてくれています。
感じにくいかも知れませんが、そばに居てくれているので、安心してお過ごし下さいね。
赤ツナギから飼い主さんへ
男気が溢れる印象のだいちゃんでした。
とんとんさんのことを、お母さんのようにパートナーのように、大事に思っています。
恩人であり、守ってあげたい存在であり、自分の娘のように愛おしく思える存在だそうですよ。
肌触りの良いおくるみで包んであげたいと言ってました。お父さんか!!!!w
ちいちゃんに後は任せたので、全く心配はしていませんでした。
肉体を失ったおかげで、することが増えたというのは、とんとん家の守護としての役割だと思います。
お家周辺に結界を張ってるイメージがありました。
おそらく生前には出来なかったことが出来たという意味合いで「することが増えた」と喜んでいるのだと思います。
とは言え、だいちゃんは生前も結構しっかりとした結界を張ってました。
肉体が無くなってからは、より強く、範囲も少し広げることが出来てそうで、ホクホクしたお顔してました。
亡くなったことは残念でしたが、とても満足されています。
本当に良い猫生を送られたんだなと、よくわかるあのねでした。
これからも、楽しい思い出をずっと抱いて、笑顔で過ごされますように。
あのねは以上です。
長らくお待たせして、すいませんでした。
どうぞ、ちいちゃんソラちゃんにも、宜しくお伝え下さいね。
ありがとうございました。
赤ツナギ=寺岡由江
赤ツナギの感想
飼い主さんへご報告したメールの通り、だいちゃんは素晴らしいパートナーでした。
お家に結界を張る子は結構居て、どうやら年齢が上がるにつれ、広い範囲だったり強く結界を張れるようです。
21歳のだいちゃんも、しっかりした結界を張っていました。
自分の役目をバトンタッチ出来る家族が居ることも、良かったんだろうなと思います。
つくづく飼い主さんの心情を大事にして、いかに傷つかないように・辛い気持ちが和らぐようにと配慮したかが、わかるあのねでした。
保護・里親募集していると、よく実感するのですが、出会いやご縁というのは、奇跡であり必然やねんなと改めて思えたあのねでした。
だいちゃん、安らかにね。
お母さんの夢に、もっと出演してえぇんやで〜♪