こんにちは、猫専門アニマルコミュニケーターの赤ツナギです。
今日ご紹介するのは、21歳で逝去された、アメショーの「みるくちゃん」です。
純血種の子は、長生きしない。
そう言われていることが多いですが、そんなこたぁない。
そして、長生きした子だからこその価値観を知ることが出来た、みるくちゃんとのセッション。
皆様も、是非みるくちゃんとのやりとりをご覧下さい。
みるくちゃんのプロフィール
飼い主さんからの依頼メールの内容です。
とっても怖がりですが、うちにはベッタリの甘えたさんでした。
21年の間大きな病気もせず、とっても親孝行な子でした。
昨年年末から体調を壊し、嫌な病院通いでストレスになったと思いますが、ものすごく頑張ってくれて、嘘みたいに元気になってくれました。
9月に入った頃からご飯をあまり食べなかったり、うんちが出なかったりで入院する事になりました。
亡くなる前日、少しご飯も食べてくれて、特に兆候もなかったのですが、病院でひとりぼっちで夜中亡くなってしまいました。
何故かもわからず、離れたことなかったのに、最後1週間病院で過ごして寂しかっただろうとか、しんどかっただろうとか、悔やまれて仕方ありません。
21年一緒に過ごしてくれて、うちは本当に幸せでしたし、本当に大切な存在でした。
家族の誰より1番一緒にいたので、みるくを失った事を受け入れる事ができません。
みるくに会いたくて会いたくて仕方ないです。
こうやって依頼する為に、亡くなった子に思いを馳せ、文章にするのが、どんなに辛いことか。
今まで沢山の保護猫・飼い猫を看取って来た私には、その辛さに覚えが有り過ぎて、胸が詰まります。
同時に、飼い主さんの思いを猫さんに伝えたい。
猫さんからの伝言を飼い主さんに伝えたい。
そう強く思います。
飼い主さんから みるくちゃんへの質問
・幸せでしたか?
・うちをどう思っていましたか?
・なぜ亡くなってしまったのか?
・今はどこにいますか?
・戻って来てくれるのか
・病院通いキライだったか
・入院中寂しくなかったか
大事な子を見送った飼い主さんなら、みな同じこと思うのではないでしょうか。
問うても仕方ないことと思っていても、問わずにはいられない。
みるくちゃんは、どう返事してくれたのでしょうか。
みるくちゃんとのあのね
みるくさんは、病を得るまでの長い間、病院とは無縁でした。
怖がりで飼い主さん以外の人には、懐かず抱っこも拒否。
病院でもシャーシャー! 可愛いねと言われてもプイ!
飼い主さん一筋だった、みるくさん。 さて、どう反応してくれるでしょうか。
あのね=アニマルコミュニケーションするために、みるくちゃんに呼びかけました。
お気に入りのお布団?猫ベッドで、ウトウトしていたみるくちゃん。
呼びかけにふと頭をあげ、片目だけ開けて、こちらを観ました。
知らない人だわ、うっとおしい…といった感じのお顔してましたので、自己紹介をして、お母さんから頼まれてお話しに来たよと伝えました。
「あぁ、ママの知り合いなの。じゃあ、しょうがないわね」
仕方なしに、よっこらしょっとお布団からノッソリ出て来てくれました。
ご足労おかけします…w
頂いた写真ではスレンダーな感じでしたが、あのねで登場したみるくさんは、もう少しふっくらされていました。
今から2〜3年前ぐらいの姿ではないでしょうか。
みるくさん本人に聞いたところ、体調を崩す前ぐらいかな?とのことでした。
亡くなった子とあのねした場合、本人が一番気に入っている時期の姿や、気にかかっていた時の姿で来てくれます。
みるくさんの場合は、心身が充実していて、年齢も良い感じで重ねた頃だったのですね。
おそらく、飼い主さんも、その頃のみるくさんがお好きだったのではないでしょうか。
物怖じもそんなにしないようで、スタスタと私のそばまで来てくれました。
いつの間にか、クッションのようなお座布団のような敷物が用意されており、そこに座ったみるくさん。
さ、どうぞと促されたので、あのねを始めます。
愛情を注ぐ
まずは、飼い主さんからの愛情を注ぎます。
これはあのねを始める時に、一番最初に行う、儀式みたいなものです。
飼い主さんからの愛情を受けて、猫さんがどう受け入れるか・受けた愛情をどう表現するかで、現在の心身の状態を把握します。
飼い主さんからの愛情を注ぎました。
ふわっとした煙になった愛情が、みるくさんの頭上で一周ゆっくりと周り、静かに降りてきました。
煙がみるくさんを包みます。
そっと抱っこするように煙がみるくさんの体を包み、そのまま体内へ消えるように入っていきました。
煙だった愛情は、染み入るように、みるくさんの中へ。
液体になって、体内の隅々へ愛情が染みていきます。
ジワジワと染みていく愛情に、ふ〜…と息をついていました。
浴槽に入って体をお湯に沈めると、うぃ〜!!とか言ってしまう、あんな感じです。
今のみるくさんは、動きやすい体に穏やかな心持ちで、ゴキゲンな様子でした。
秋の少し肌寒い風を楽しんでいました。
ママ、秋の気配楽しんでる? 秋、好きでしょう?と言ってますよ。
質問へのお返事
1 みるくさん、幸せだった?
お母さんは、21年一緒に過ごせて幸せやった言うてはるよ。
家族の中で一番一緒に居たから、今居ないことが受け入れられない言うてはるわ…。
会いたくて仕方ないって。
「そうでしょうねえ、きっと泣いて暮らしてるよね。
21年がどれぐらい長かったか、わかんないけど、長かったよねえ。
覚えてないもん、小さい頃のこと。そんなこと言ったら、泣いちゃうかな?」
「今の安心した気持ちとかが幸せなら、幸せだったよ。
アタシがノンビリ寝てるのに、ママ忙しそうにアレコレしててね。
そんな時にちらっとこっち観て、ウフフな顔してたの。あれはきっと、アタシが居るからね」
幸せな一生でした。愛し愛されている実感が強かったです。
自分がいかにママの生きがいになっていたのか、ちゃんとわかっていました。
かといって、過剰にママの為にアレコレしよう!とか、気を遣うことはそんなになくて、ノーストレスで過ごされたようです。
2 飼い主さんのこと、どう思ってた?
「あの子、面白い子なのよー。表情がクルクル変わる子でね。
嫌なことしなきゃいけない時は、隠してるつもりらしいけど、丸わかりなの」
「病院へ行く時とか、もう取り返しがつかない…!!みたいな、悲壮な顔するのよ。
ごめんね、ごめんねばっかり言うし。
かと思えば、よく頑張ったねえと褒めてくれる時は、本当に良い顔してるのよ…」
良い顔してると言った時に、恋しいなあという感情が湧いてきました。
亡くなってしまった後、寂しいとか恋しいという気持ちはなく、やることやったという満足した気持ちで満たされていました。
飼い主さんのお顔を思い出して、ちょっと恋しい気持ちが出た様子でした。
3 どうして亡くなったのか
「どうしてって…?わかんない。気がついたら、こっちに来てたの。
体がしんどいなあと思ってる時に、ドアが現れて明るい光が差し込んで来たの。何だろ?と覗いてみたら引き寄せられて、扉の向こうに行っちゃったの。ほんのり明るくて、全然しんどくなくって、ホッと出来る場所だったわよ。行って良かったわ。心配しなくていいわよ」
死因というより、あの時どんな光景だったのかを、教えてくれました。
体はしんどかったようですが、苦しいや辛い、寂しいという感情はなかったです。
寝て起きたら、何か知らないけど、良いところ。そんな感じでした。
4 今どこに居ますか
「ママのそばに居るわよ。体はないけど、お家に居るよ。いつものところで寝てるから」
そばに居ると同時に、向こうの世界にも身を置いて、楽しんでいます。
いわゆる虹の橋的なところではなく、魂の休憩所みたいな場所で、お茶を飲んでる。
そんな感じでリラックスしていました。
飼い主さんが悲しんで泣いていることを伝えると「そうね急に離れて悪かったのね。ごめんね。」
笑顔で言っていました。
悲しむ気持ちもわかるけど、楽しかった日々の方が圧倒的に多かったので、そんなに泣かなくていいのにといった風情のみるくさんです。
「良い思い出も沢山あるだろうから、それも思い出して欲しいな。」そう言っています。
誰も悪くないのです。
飼い主さんも獣医さんもみるくさんも、誰にも責任はなく、こうなることが決まっていました。
夜中に一人病院で亡くなったことは、飼い主さんには辛かったでしょうけど、みるくさんにとっては、なんともないことでした。
お家でお母さんに看取ってもらっても良かったんじゃない?と聞いてみたら
「そんなことになったら、ママ立ち直れないじゃない!!」と即答しました。
自分のせいにするだろうし、亡くなるところをジッと観たりしたら、永遠に覚えてるから、イヤなの!!
やりとりは始終おっとりゆっくりのみるくさんが、この時だけはハキハキと食い気味で返事してくれました。
思いやりがあると言いますが、みるくさんなりに気遣ってのことだったのですね。
どうぞ悔やまず、望み通りに旅立てて良かったわねと、讃えてあげて下さいね。
同時に、アンタったらもう!!と、怒ってあげてもいいですからね。
また飼い主さんのところに戻るかどうかは、私のあのねでは、わかりませんでした。
これは私が輪廻転生に、あまり興味がないせいもあるかもです。すいません。
病院がキライ?については、もう覚えてないとのこと。
どうでもいいことは、サッサと記憶から消えていきますもんね。
入院中、寂しかったかどうかも、?な顔。
寂しいという感情は、あまり感じたことなかったようでした。
入院に限らず、生涯において「寂しい」が、ほぼなかったのでしょうね。
凄いことですよねー!!!
あのねは、以上です。
21年と長寿で、しかも病院とはほぼ無縁であった、みるくさん。
きっと私達には気が付かないところで、頑張ってくれていたのではと思います。
お辛い中、ご依頼下さって、ありがとうございました。
あっさりとドアを開けて行ってしまいましたが、本人はスッキリした気持ちでおられます。
何の未練も悔いもないのは、心豊かな良い生涯を過ごせた証だと、私は思います。
ありがとうございました。
今は無理をなさらず、お心のままに日々お過ごし下さいね。
お疲れが出ませんように。
赤ツナギ=寺岡由江
赤ツナギの感想
いかがでしたでしょうか。
飼い主である私達の寂しさなど意に介さず、軽やかに次のステップへ歩き始めている、みるくさん。
人間と動物達では、死生観も違うでしょうし、死ぬのが怖いという感情はないんでしょうね。
アレもコレもしてあげたい。心身にダメージなく、生涯を良いことだけにしてあげたい。
私達がそう願っていても、猫さんの方は「いや、そこまではえぇし」と、したいことだけする。
見習いたいけど、こちとら人間やさかいに、中々そうはいきまへんな!
猫さんの気持ちやペースを尊重するのって、簡単なようで難しいんやな。
そう思わせてくれる、賢者のみるくさんでした。
みるくさん、ありがとう。おおきにね!
良い旅を、良い生を。
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