亡くなった子にありがとうを伝える~杏ちゃん

亡くなった子とのあのね 実例

こんにちは、猫専門アニマルコミュニケーターの赤ツナギです。

 

今日は、フォロワーさんが保護したものの、旅立ってしまった子猫・杏ちゃんとの

あのね=アニマルコミュニケーションをご紹介します。

 

同じ経験した方、結構居てはるのではないでしょうか。

杏ちゃんとの例をご覧になって、心安らかになる方が増えたらと、フォロワーさんから公開して欲しいとお申し出頂きました。

公開を申し出てくださって、ありがとうございます。

 

 

杏ちゃん保護とその後の対応

杏ちゃんは、フォロワーさんの職場に現れました。

捕獲器にトロトロの餌を置いて誘導。すぐに捕獲器に入ったものの、体重が軽すぎて扉閉まらず。

手で扉を閉めても暴れることなく、そのまま餌を食べていたそうな。

 

仕事中でもあり、室内には入れられないので段ボールに布を引く等寒さ対策をすると、丸くなりました。

ご飯とお水も用意しましたが、匂いは嗅ぐも食べず、やっと退勤時間になり急ぎ帰宅しケアを開始。

残念ながら、その後亡くなってしまいました。

 

すぐに病院へ連れて行ける状況でない中、今自分に出来ることを何とか行ったフォロワーさん。

当然ながら、後悔の念に呑まれておられました。

 

せめて、杏ちゃんに謝りたい。こんな状況でも、あのねは可能出来ますかとお問い合わせ下さいました。

 

杏ちゃんは、保護された時は少し警戒していましたが、フォロワーさんが様子を観に行くと目で追っていました。

イカ耳にもならず(警戒時はイカ耳になります)、フォロワーさんが瞬きを繰り返すと、杏ちゃんも瞬きでお返事してくれました。

うん、気持ち通じ合ってるね。

 

瞬きを返してくれる杏ちゃんの様子を観て、里親募集するけど、見つからなかったらウチに子にしようと決心したフォロワーさんでした。

 

 

杏ちゃんとのあのね

 

あのねする為に声をかけると、小さくうずくまり背中を向けていた杏ちゃんが、その姿勢のまま振り返ってくれました。

ママがね、お話伝えて欲しい言うてはるんよ、お話聞いてくれる?と私が聞くと、スッと立ち上がって歩いて来てくれました。

そのまま、私の膝にのり、丸くなって座ります。

この段階で、福々しい健康的な子猫の姿になっていました。

 

杏ちゃんは声を一切出さず、黙ってましたが、こちらの言う言葉はちゃんとわかっています。

そっと撫でると、バサバサな毛並みが一気に艶やかに柔らかい手触りに。

本来は、そういう猫さんだったのでしょうね。

可愛く綺麗な、でも大人し過ぎる子という印象です。

 

フォロワーさんからの愛情を注ぐ

 

愛情は小雨になり、杏ちゃんに降り注ぎました。愛情の雨は杏ちゃんに触れると霧になりました。

霧は次第に湯気になり、周辺はホッカホカに。

同時に杏ちゃんの体もホカホカになり、うぅ~んと全身でノビをしました。

 

赤ツナギ(以下、赤) 「ママがね、君にお名前付けてたんよ。杏ちゃんって言うてたよ」

杏ちゃん(以下、杏) 「杏ちゃん?えー可愛い感じ!どうして、杏ちゃんって付けたんだろう?

お名前あるの、嬉しい!!他にどんなこと言ってた?」

矢継ぎ早に話す杏ちゃん、さっきの大人し過ぎる印象が吹っ飛びました(笑)

 

冷たく寂しい気持ちで心身がひしゃげてた杏ちゃん、フォロワーさんに気付いてもらえて、ご飯の気配を捉えて、消沈していた心身にほんのり灯りが付いたのを感じました。

 

ココに(捕獲器)居ていいんだと安心して、体を休めました。

体のしんどさは、どんどん増してゆきましたが、気持ちは落ち着いていってました。

 

赤「ママがね、助けてあげられなくてゴメンね・許して欲しいって言うてはるよ。」

杏「 ? なんのこと言ってるのか、わかんない」キョトンとしていました。

 

赤「すぐに病院へ連れていってたら、今頃ご飯を食べて暖かいお部屋で寝てたのかもと ママはそうしてあげられなくて、自分を責めてはんねん」

杏「ふーん?でも、あの時ご飯食べられなかったし、食べたいとは思えなかったよ。 不安そうなお顔してたけど、可愛いとか大好きの気持ちが伝わってきて、嬉しかった」

安心して心身が緩むイメージが届きました。

見守ってくれる視線を、ちゃんと感じてましたよ。

逝去したのは残念でしたが、最後の最期でママから愛情をかけてもらえて、安心して旅立っています。

 

お名前を付けてもらえたこと、お家の子にと考えてくれていたこと、とても喜んでいました。

 

杏ちゃんからの伝言です。

 

「お名前とか色々ありがとう。すごく嬉しい!ゴメンねとか許してねとか、いらないからね」

ママ大好きの気持ちと共に伝えてくれました。

 

パッと膝から降りて、ツッタカターと子猫らしく走ってゆきました。

次は元気一杯な生を堪能してくれますように。

ママから貰った愛情をしっかりと宝物に加えてましたからね。

 

あのねは、以上です。

お辛いでしょうが、杏ちゃんに惜しみなく愛情を注がれたこと、どうぞ誇りに思ってくださいね。

ありがとうございました。

 

あのねを終えて~ご感想

 

フォロワーさんからは、すぐにご感想を頂きました。

以下が、ご感想です。

 

赤ツナギさま、こんにちは。 この度は杏ちゃんとのあのね、ありがとうございました。

お礼のメールが遅くなってしまい、申し訳ありません。

赤ツナギさまのくださったメールを読み、涙なしでは読めませんでした。

赤ツナギさまのお陰で、本来の姿になり、ホカホカになってくれたのですね。

あんなに小さなこが、一人ぼっちでどれだけ寂しくて不安だったか… 考えただけで胸が張り裂けそうです。

 

捕獲器にすんなり入ってくれたのもきっと疲れ切ってしまっていたんですね。

正直なところ、今でもああしていたら…こうしていたら…と考えずにはいられません。

でもあのこはそれを望んではいないんですね。

安心して旅立ったんですね… 名前を考えてた時点で、心の何処かでもう我が家のこだと決めていたんだと思います。

それをあのこは喜んでくれた。

私は何も出来なかったのに、私の気持ちを宝物に加えてくれた。 私は幸せ者だと思います。

 

亡くなってしまったこと、本当に残念です。 元気に育ってゆくあのこを見たかったです。

でも赤ツナギさまのお陰でツッタカターと元気に走っていったのですね。

泣きながらクスッと笑えてしまいました。

次に生まれて来るときは元気で幸せ一杯でありますように…。

まだまだ辛いですが、心がふわっと暖かくなりました。 心より感謝いたします。 本当にありがとうございました。

 

 

赤ツナギの感想

 

保護経験ある方なら、色々な方法を思い付き、救える機会を得たかも知れません。

でも、それぞれがその時々で、自分に出来ることを懸命にするしかないのです。

 

私は保護や里親募集は、経験者にやってもらうのではなく、誰にでも出来ることだと思っています。

適正飼育や猫の為に出来ることは何か知っていれば、おのずと自分に出来ることが思い浮かぶでしょう。

逆に、知らないと何も出来ないです。

 

初めて瀕死の子猫を見掛けて、とっさに保護して下さったフォロワーさんに、お疲れ様とありがとうの気持ちで一杯です。

 

 

瀕死の猫を保護したら

 

もし瀕死の猫を見掛けてとっさに保護しようと思った方は、すぐに動物病院へ連れてゆくか

ペットボトルで湯たんぽを作るか、ホッカホカカイロ等をタオルで包み、猫さんを温めてください。

布等で全身を包む、キャリー等に隙間風が入らないようにするのも、おススメです。

 

大抵の衰弱した猫さんは脱水しています。

お湯を足したお水を口に含ませるか、水分多めのウェットフードを与えてみてください。

グッタリしているなら、お湯で砂糖を溶かし口の端から入れてください。

そして急いで動物病院へ電話し、状態を伝え、診察して欲しい旨をお願いしてください。

 

杏ちゃんが保護されたのは10月で、まだほの寒いぐらいの時期でしたが、保温は必須です。

寒さに耐えるだけでも、体力気力を大幅に奪います。

よしんば救えなかったとしても、救おうとしてくれたことや愛情を注いだ気持ちは、猫さんに伝わります。

せめて安心して旅立てるように、愛情を注ぎ、行動出来るよう、どうかよろしくご検討ください。

 

どの猫さんも、杏ちゃんのように安心して旅立てますように。